雪と糖尿病

こんにちは。

 

2022年1月19日15:00、青森市は気温2℃です。

 

朝は-3℃でした。車内にかけておいたタオルが凍っていました、、、現在の2℃が暖かく感じます(笑)

 

新年明けて、みなさん『年末年始で食べすぎたよ。先生、HbA1cが上がってるでしょ〜?』と言いますが、反対にHbA1cが下がっている!(=糖尿病が良くなっている!)ケースが多い印象です。

 

そんな患者さんの共通点は【雪かきを頑張っている】です。もともと青森市は雪の多い地域ですが、今年は特に豪雪です。

 

雪かきは強度の高い有酸素運動なので、毎日(多い人だと3時間ごとに雪かき,,,)すると糖尿病はどんどん良くなります。

 

糖尿病の運動療法は日常の中に自然に取り入れられるものがいいと言われます。

(『運動』というとジムに行ったり競技スポーツをしたりなど、何か特別なことをするイメージがありますが、日常の中で体を動かすことも立派な『運動』です。例えば、家事をする・階段を使う・犬の散歩をする・畑仕事をする、などなど)

 

雪の大変な時期ですがHbA1cのために雪かきを頑張っいただきたいと思います⛄️

 

(注意点)

その1 低血糖

体を動かすとインスリンの効きが良くなり血糖値が下がりやすくなります。特にインスリン注射SU薬を服用している方、多剤で加療中の方は低血糖に気をつけてください。低血糖の症状は、冷や汗気持ち悪さ、手指の震えなどが多いです。『変だな』と思ったら、(自己血糖測定をしている方は)血糖値を測りましょう。もしその余裕がなければ、ブドウ糖やオロナミンCなど糖の入っているものを摂取しましょう。そして必ず主治医に相談・報告していただきたいです。雪かきをする日にはインスリン注射量を少なめに設定するなどの対処をします。

 

その2 糖尿病神経障害(転倒、足の傷)

雪道は凍って滑りやすいです。糖尿病神経障害(しめじの『し』)のある方は特に、転倒に注意してください。また、糖尿病神経障害があると小さな傷からバイキンが入り足が腐りやすくなります。コタツでの低温火傷や、霜焼け、靴ずれなどがないか、毎日風呂に入ったときに自分の足を注意して見ましょう(目の悪い方は、ご家族・ヘルパーさんなど周りの方に見てもらってください)。(注)風呂場の脱衣所は着替えの前に温めておきましょう。急激な温度差は血圧変動によるヒートショックを起こす危険があります。

 

その3 腎臓や心臓に疾患をお持ちの方

腎障害や心不全などがあると運動を制限される場合があります。主治医に可否を確認してみて下さい。

 

 

(除雪中の当院駐車場)

 

2022年1月19日 15:53

⦅ かきざき 糖尿病内科クリニック ⦆ 

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