糖尿病:海外旅行の準備

2022年10月13日(木)、青森市は快晴です。

 

このあいだ、大学病院の外来で『来月仕事で海外に行くのですが、インスリンの取り扱いはどうすればいいですか?』と質問を頂きました。

今日は海外旅行(飛行機)と糖尿病の話です。

 

旅行前に準備すること

1. 英語の書類(Diabetic Data Book)を作成する。

 

主治医がDiabetic Data Bookを作成します。

もし現地で体調が悪くなった時、現地の医療スタッフがその人の糖尿病の加療状況がわかるようにするためです。

 

表には『私は糖尿病です』と英語、フランス語、スペイン語、中国語、ハングルで書かれています。裏には採血データや合併症の状態、インスリン投与量などを記入します。

 

 

2. 機内食の手配

 

ANA、JALともに栄養に配慮した機内食メニューがあります(低塩分食、低糖質食など)。

 

カロリーや糖質量が事前にわかっていればインスリン量の調整など対策を取りやすいです。

 

ただし注意点:管理栄養士さんが航空会社に直接確認してくれたのですが、(低糖質食)でも糖質80gあるそうです。結構多いです。

 

(機内食サービス申込)

 ANAhttps://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/inflight/service/international/spmeal/

 JAL:  https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/service/meal/special/menu/

 

 

 

3. 飛行機でのインスリンの取り扱い

 

『機内持ち込み手荷物』にしましょう。

 

貨物室は温度変化が大きく、高温・凍結厳禁のインスリン保管には適さないです。

 

また紛失に備えて多めに持ち、数カ所に分けて所持した方がいいと思います。

 

 

4. 低血糖対策

 

ブドウ糖やビスケットなどを携帯し、低血糖に備えましょう。

 

 

5. エコノミー症候群対策

食事や水分を十分に取らない状態で、狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。

予防のために、
 (1)かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎをもんだりする。
 (2)こまめに水分を取る。アルコールを控える。禁煙する。
 (3)ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない。

などを行いましょう。

 

 

6. 機内でのインスリンの投与方法について

 

旅先やフライト時間によって時効型インスリンの投与量を調整します。主治医に確認して下さい。

 

 

個人的な話

 

大学5年生の夏休み、同級生の友人2人と東南アジアを旅行したことがあります。

 

行き当たりばったりの旅、陸路でタイ→カンボジア→ベトナムでした。

 

自分はとても蚊に刺されやすい体質なので1日に十数箇所刺され、(予想通り)デング熱にかかり苦しみました。。デング出血熱やマラリアでなくてよかった!

 

それ以降、海外のどこに行く時も蚊除けスプレーは必需品です。

 

(三沢の太平洋. 日の出)

 

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2022年10月13日 8:00AM

⦅ かきざき糖尿病内科クリニック ⦆ 

  青森県青森市篠田2-20-15

  017-757-9080

 

 

 

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