グライセミック インデックス(GI)について

 

本日12月25日(土)クリスマス、青森市は気温-5℃、待合室の薪ストーブが大活躍でした。

 

今週、『主食は玄米以外に何かいいものはありますか?』と質問をいただいたのでGIの話をします。

 

 

GI(ジーアイ)

 

昔、G.I.ジョーというフィギュアがありました。あのG.I.は”Goverment Issue”(官給品)の略だそうです。

 

さておき、今日のGIは、”Glycemic Index“(グライセミックインデックス)という食品の指標です。

 

食品によって『糖質』の量が同じでも、食後の血糖値を上げやすい食品と上げにくい食品があり、これを示す指標がGIです。

 

GIが高い食品は血糖値を上げやすくGIが低い食品は血糖値を上げにくいです。

 

糖尿病の予防・治療において、GIの低い食品が推奨されます

 

 

血糖値の上がりやすさ、上がりにくさについて

 

『どうして血糖値が上がりにくいと糖尿病にいいんですか?結局、糖質はすべて吸収されるんでしょ』

と考える方がいます。

 

人間のカラダ、糖質が吸収されると膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが分泌されて、血糖値が下がります。

 

糖質の吸収が緩やかなら、膵臓の負担は少ないです。

例えば、マクドナルド。

 

お客さんが一気に100個のハンバーガーを注文したら店のスタッフは大変です。

 

反対に、お客さんが少人数ずつ来店してトータル100個のハンバーガーを注文すれば業務に余裕をもてます。

 

血糖値が急上昇すると、膵臓は一気にインスリンを出さなければならなくなり疲弊します。インスリンを出す能力が落ちます。

 

血糖値の上昇が緩やかなら、膵臓は少しずつインスリンを出せばよいので疲弊しにくいです。膵臓が長生きします。

 

(あと、ゆっくりよく噛んで食べること野菜・肉魚を先に食べること、なども血糖の上昇を緩やかにする方法です)

 

白より茶色

 

白い炭水化物より茶色い炭水化物の方がGIが低いです。

 

低GIは、玄米(GI. 55)やライ麦パン(55), 蕎麦(54), 全粒粉パスタ(50), オートミール(55)高GIは、白米(90)、食パン(95)、うどん(85)などです。

 

ただし、低GIの食品を選んでも、量をたくさん食べればそのぶん血糖値は上がります。

 

糖質の量が同じであればGIが低い糖質を選んだ方が、糖尿病管理に良い、ということです。

 

 

 

自分も

 

最近、オートミール(GI 55)にハマっています。

体重が落ちやすくなった気がします。

朝食はオートミール、昼は玄米とオートミールが半々(時々ラーメン)、夜は基本炭水化物を食べません。

 

(朝食の1例)

オートミールをボウルに入れて、水を少し入れて、レンジで1分チンします。

 

(写真わかりづらいですが)ふっくらしました。

 

卵、ひきわり納豆、刻みネギをかけて完成。赤いのはトマト。

 

 

主食は血糖値への影響が大きいです。GIを考えて食品を選択することで、より糖尿病の管理がしやすくなると思います。よかったら試してみてください。

 

 

2021年12月25日 15:01

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