糖尿病と乾燥肌|冬前に始めたいスキンケア習慣

こんにちは かきざき糖尿病内科クリニックです。

 

 

寒さが増してくると、乾燥による肌のかさつきかゆみを感じる方が増えてきます。

 

 

当院でも患者さんからそのような声がよく聞かれます。

 

 

実は、糖尿病の方は乾燥肌になりやすい傾向があることをご存知ですか?

 

 

なんとなく気になりつつも放置されがちな乾燥肌ですが、悪化すると重大な皮膚トラブルにまで発展してしまいます。

 

 

「毎年冬になると肌がかゆい」「ささくれやひび割れが気になる」と感じている方は、早めのスキンケアを始めましょう。

 

 

 

 

なぜ糖尿病の人は乾燥肌になりやすいの?

糖尿病では、血糖値が高い状態が続くことで血流や皮膚の水分保持機能が低下しやすくなります。


その結果、皮脂や汗の分泌が減少することで肌のバリア機能が弱まってしまいます。


また、高血糖状態は免疫力の低下も引き起こすため、乾燥によるひび割れやささくれ、引っ掻き傷などの傷口から感染しやすくなるなどのリスクもあります。

肌の乾燥で起こりうる主なトラブル

 かゆみ・湿疹

乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になります。


衣服の擦れや温度変化でかゆみが起こりやすく、掻くことで赤みや湿疹が悪化することもあります。

ひび割れ・出血

乾燥が進むと角層が硬くなり、ひび割れや小さな傷ができやすくなります。

特に指先やかかとなど、ひび割れが起こりやすい部位は注意して観察しましょう。

感染(細菌・真菌)

傷口やひび割れから細菌や真菌(カビ)が入り込み、感染を起こすことがあります。


糖尿病の方は免疫が低下していることも多く、小さな傷や白癬(水虫)などが重症化しやすい点に注意が必要です。

かさつき・粉ふき

水分と皮脂の不足で皮膚表面がめくれ、白い粉をふいたような状態になります。


見た目の不快感だけでなく、バリア機能の低下によってかゆみを誘発する原因にもなります。

冬前に始めたいスキンケア習慣

乾燥肌は、日々のちょっとしたケアで防ぐことができます。

乾燥が気になる方は毎日の習慣として取り入れてみてください。

水分を十分にとる

 

 

水分摂取が不足し、体が脱水気味になると肌も乾燥しがちです。

 

 

特に高齢の方は喉の渇きを感じにくくなることもあるため、喉の渇きに関わらず意識してこまめに水分補給をするようにしましょう。

 

 

水やお茶を中心に、一日1〜1.5L程度を目安に少しずつ摂取しましょう(医師の指示がある場合を除きます)。

 

 

入浴後はすぐに肌を保湿する

入浴後は皮膚の水分が蒸発しやすいため、早めに保湿クリームなどで保湿しましょう

熱すぎるお湯・長風呂を避ける

皮膚のバリア機能回復に適したお湯の温度38〜40℃とされています。

寒い時期は熱めのお湯に浸かって温まりたくなりますが、42℃以上のお湯は必要以上に皮脂を奪い、肌の乾燥を悪化させてしまうこと、かゆみを引き起こす原因となることからおすすめできません。

 室内の加湿


暖房の使用により室内が乾燥すると肌も乾燥します。

加湿器や濡れタオルを活用して乾燥を防ぐ工夫をしましょう。肌に最適な湿度は50~60%といわれています。

こんなときは医師へ相談を

  • 乾燥によるかゆみが強い

  • 掻き傷から赤み・出血・かさぶたができている

  • 糖尿病があり、傷が治りにくい・足の乾燥やひび割れがある

こうした症状がある場合は、感染につながるリスクもあります。


自己判断せず、早めに医師へ相談しましょう。

まとめ

乾燥は「肌がかさつくだけ」と思われがちですが、放置すると感染・炎症・傷の治りにくさなど、全身に影響を及ぼすこともあります。

寒くなる前から「保湿・保温・清潔」を意識したスキンケアを習慣づけて、快適な冬を過ごしましょう。

 

 

参考文献

1.アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021

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