『しめじ』の最後は『腎臓』

腎臓のはたらき

飲み会で会話が盛り上がっている時、急にトイレに行きたくなり『この腎臓め!』って思ったことはありますか?

腎臓は「老廃物を排泄する」臓器です。血液が腎臓でろ過され、必要なものは体に戻され、不要なものは尿として出て行きます。

腎臓が悪くなると体に老廃物が溜まってきます。

 

糖尿病性腎症

糖尿病三大合併症 『し・め・じ』

し:神経障害

め:目玉(網膜症)

じ:腎症

 

長期間血糖値が高い状態が続くと毛細血管が脆くなり徐々に腎臓の機能が悪化していきます。

糖尿病性腎症は、糖尿病が発症してから約5〜10年で出現してくると言われています。早期にはごく微量のタンパク(アルブミン)が尿中に出てきますが、さらに進むと蛋白尿となります。最終的に腎臓が働かなると人工透析が必要になります。2020年現在、日本で30万人以上の方が人工透析を行っていますが、至った原因として最も多いのは糖尿病性腎症です。

人工透析とは、腎臓の代わりに機械で血液をろ過することです。腕の血管に太い針を刺し血液を機械に送り、浄化した血液をまた体内に戻します。1日4〜6時間、週3回病院に通う必要があります。命に直接は関わらないけれども生活の質(QOL:Quality Of Life)を著しく低下させてしまします。

糖尿病性腎症の診断・病期分類

尿検査と採血検査で診断します。

糖尿病性腎症はステージが5段階あります。腎臓が悪くなるにつれて数字が上がります。

①腎症前期(腎症1期)

②早期腎症(腎症2期)

③顕性腎症(腎症3期)

④腎不全期(腎症4期)

⑤透析療法期(腎症5期)

尿検査(尿中アルブミン値)が30mg/gCr未満であれば1期、30~299mg/gCrは2期、300mg/gCr以上は3期です。そして採血検査(eGFR)が30未満となると4期となります。

腎症のステージによって食事療法・運動療法・薬物療法の内容が変わります。まずは、ご自身の糖尿病性腎症がどのような状況なのかを知ることが大切です。

 

糖尿病性腎症の治療

血糖値を良好に保つことがとても重要です。が、それだけでは不十分です。血圧脂質(コレステロール)喫煙肥満などを包括的に管理していくことが重要です。糖尿病性腎症が進行すると、貧血が悪化したり血管石灰化(血管内に石ができること)をきたします。また、カリウム値が上昇することで不整脈を起こすこともあります。このような腎不全関連症状に対しても治療が必要になります。

糖尿病性腎症は早い段階(2~3期)であれば、頑張れば1期に戻る方もいます。〔早期発見〕と〔適切な治療〕が糖尿病性腎症を進行させないために最も大切です。

当院では糖尿病の患者さんの糖尿病性腎症のステージを評価し、それぞれに最適と思われる治療を提案していきます。また、診察室内では伝えきれない大事な情報を管理栄養士による栄養指導や糖尿病教室でお伝えしていきます。疑問点や心配事がありましたら遠慮なくご相談下さい。

 

⦅ かきざき 糖尿病内科クリニック ⦆

〔花粉症や不眠・貧血などの一般内科外来〕

〔専門医による糖尿病外来〕〔甲状腺外来〕

 青森市篠田2-20-15

 017-757-9080